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相談

平成25年2月23日(土)
境界問題(紛争)は生活紛争でありそれ故に容易に人格紛争に発展する可能性が極めて高い問題でもあります。
我々、土地家屋調査士は境界問題の相談を受けるのですが、そのような場面では、調査士としての境界の専門性だけでは相談に充分に応じられない事案が増加傾向にあると感じています。そこには社会情勢の変化、すなわちコンセンサス社会からコンフリクト社会へ移行しつつあるのではないか。更に厳しい経済状況の中競争社会へと移行が進みそれに伴って共同体の意味も機能も変容し社会における最小単位である家庭(家族)すらも温かく安らぐことができる場所(空間)とは限らなくなってきています。これらの社会変化の大きなうねりが根本にある上に境界問題(紛争)当事者の内面にある思いが複雑に絡み合った相談に対しては単に境界の専門家としての対応だけでは相談者の要求に応えることは非常に難しいと思います。そのような状況にあるからこそ相談に関する専門性も身につけていく必要があるのだと思います。
ADR研修などにおいて「相談員としての調査士は図面(書類)をすぐに見ようとするな!」というのはかなり的を得た言葉だと思います。調査士に限らず当事者も事実や現状に頼る傾向に少なからずあると思います。法律に頼ろうとするのもその延長線上にあると考えています。更にそれらの上に自己の思いこみを投影するので、ますます問題の本質から遠のいていってしまう結果になる場合が多いのです。紛争に限らず問題が起きると人は、一般に数字や図面(書類)または法律に頼ろうとします。そして自分の都合の良い解釈を試みます。ハーバード流交渉術という書籍の中で「解決への糸口は事実の中から見つけだされるのではなく自分の心(頭)の中にあるのです。」と言った主旨のことが書かれています。筆界特定や境界鑑定は非常に高度な事実のたんきゅうであることは間違いないのですが問題解決のひとつの方法であるといった点を念頭に置くことが大切だと思います。したがって相談の場面においても紛争当事者は自分自身の心の中を見つめることが非常に大切なのです。ところが私たち人間は、他人を見ることは出来ますが自分自身を見ることが出来ません。同様に自分の心を見つめるといったことが大の苦手です。苦手というより出来ないといった方がより正確なのかも知れません。
「一番分かっているようで一番分からぬこの自分」(相田みつお)
私は相談員調査士はその意味では当事者の心を映し出す鏡の役目を担うことになるのだと思っています。「傾聴」とは、まさに役目の本質を表している言葉だと思います。







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