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ADRの空間世界

平成26年8月23日
ADR(裁判外紛争解決手続き)代理関係業務の法務大臣認定を申請するための前提となる土地家屋調査士特別研修(約50時間の研修及び考査)は、ADR手続き代理人としてあるいはADR手続き実施者としての最低限の研修であって当然のことながらいわゆるADRの世界にほぼ一歩も足を踏み入れていないと言うことが残念ながら事実でると思います。何故ならばADRは「厳格な法律のみの運用・解釈」である民事裁判の対局にある空間(世界)と言っても過言では無いと思います。ADRは旧来の「権威・権力・お任せ・依存型」の民事における問題解決方法から「私的自治に基づく自立・参加型」の紛争当事者自らの自主交渉による問題解決をめざしているからです。従ってどんなに民法・民事訴訟法を学んでも申立て書の書式や訴訟物を学んだにしてもあるいは「よって書き」を修得したにしてもADRの空間では殆ど意味をなしません。ADRの空間を構築している太い柱は残念ながら法律や事実ではなく当事者の心(思い・頭の中)なのです。法律家は「法律」というツールを使って問題解決を試みますしかしながらADRの空間に住む者は「法律」というツールを使うことはありません。ADRの住人が「法律」を使うようになったらそれは「二流の裁判」と成り下がってしまいます。私たちは「法律」を扱うのではなく紛争当事者の「心」に関わる問題を受け止め解決に向けて支援(援助)することが使命なのです。特に、「土地の境界紛争(民事紛争も含む)」は、解決に至るまでが相当に高度で困難な紛争の場合が殆どでしかも隣地との生活紛争、さらには人格紛争も含み紛争当事者の歴史的経緯も絡んで単純に「法律」で解決に向かうような問題ではありません。認定土地家屋調査士がADRの空間世界で生きていく覚悟があるとすれば今後相当の自己研鑽の必要があると思います。高度で困難な自己研鑽の必要があるからこそ認定土地家屋調査士がADRの空間世界で生きてゆく価値があるのだと思います。

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